木製品のお手入れ方法は実はとてもシンプルです。
お家でできる手入れ方法を紹介いたします。
おひつ・飯台
使いはじめる前に
使い始める前にあく抜きが必要です。
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①
全体を
さっと水洗い櫃の中に水を入れ、さっと全体をすすぐように流します。
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②
水を張り
酢を入れる櫃いっぱいの水に対し、大さじ3〜4杯の酢を入れます。
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③
そのまま
2〜3時間置く木のアクが抜け、独特の香りがやわらぎます。また、しっかりと浸水することで汚れがつきにくくなります。
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④
しっかりと
水ですすぐ中の水を捨て、櫃全体をしっかりと水ですすぎます。この時、ふた部分も一緒にすすぎましょう。
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⑤
ていねいに
水けをとる櫃・ふた共に乾いた清潔な布(布巾など)で水けを拭きとる。
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⑥
じゅうぶんに
乾かす風通しのよい場所で日陰干しし、しっかりと乾かす。直射日光に当てると、木が急激に乾燥し、木が縮む原因となりますのでお避けください。
ご使用の際に
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①
櫃の内側を、水けをしっかりと絞った濡れ布巾で拭いてから、ご飯を入れます。
使用後のお手入れ
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①
櫃に水を張りご飯粒を落としたら、なるべく早く水かぬるま湯で洗います。汚れが落ちにくい時には、クレンザーを振りタワシやスポンジでこすり洗いします。黒ズミ黒カビは食品カスが原因の場合が多く、デンプン質はぬるま湯で落とします。
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②
直射日光を避け、風通しのよい場所で両面ともしっかりと乾かします。長期保管の場合は、消毒用アルコールを吹きかけ殺菌しておくと、黒ずみの予防になります。
困った時の対処方法
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ヤニが気になる時は
濡れたような濃い色になるのが、ヤニ(樹脂)。布などに消毒用のアルコール液を染み込ませて拭き取ります。
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黒ずみができてしまったら
目の細かいサンドペーパー(#320〜400程度)で黒ずみを擦り落とします。かまぼこ板などにサンドペーパーを巻き、気になる部分に平行に当てて擦ります。軽いものなら、レモン(漂白効果があります)の切れ端で磨くと取れることもあります。
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匂いがついてしまったら
櫃にぬるま湯を張り、大さじ3〜4杯の酢を入れてから2〜3時間置き、水洗いしてから、しっかりと水けを拭きます。
まな板
ご使用の際に
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①
まな板全体を水で流します。
湿らせておくことで、食材のにおいや雑菌の付着を防ぎます。 -
②
乾いた清潔な布(布巾など)で残った水気を、さっと拭きます。
使用後のお手入れ
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①
タワシを使って
洗う水をかけてからタワシでこすります。ニオイの強い食材を切った後はクレンザーや洗剤で洗います。(最初にお湯を使うと魚や肉のたんぱく質が固まって取れなくなります)
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②
木口もしっかりと
洗う側面の木口部分はカビで黒ずみがちな部分です。忘れずにしっかりと洗いましょう。
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③
流水でしっかりと
すすぐすすぎ残しがないように、水を流しながら丁寧にすすぎます。
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④
空気が通るところで
立てて乾かす下に空気が通るようにして、木目に沿って立てて置きます。日光の当たらない場所で陰干ししましょう。(必ず日陰で自然乾燥を。乾燥器などを使うと反り・割れがおこります)
困った時の対処方法
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においや黒ずみが
気になる時には時々、レモンの切れ端でこするとよいでしょう。レモンには、脱臭&漂白効果があります。
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カビや黒ずみを
防ぐには洗い残しやすすぎ残しがないように、気をつけましょう。粉末クレンザーでしっかりこすり洗いをし、粉一つ残らないように流します。しっかり乾くよう、風通しのよい場所に置きましょう。
蒸篭(せいろ)
使いはじめる前に
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①
蒸篭の蓋・身(本体)ともに、さっと水で濡らします。(水分を軽く含ませるため)
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②
蒸気の上がった鍋の上に乗せ、5〜10分ほど空蒸しします。木独特の香りがやわらぎ、蒸気による殺菌効果も期待できます。
ご使用の際に
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①
蓋・身をさっと濡らす
蒸篭の蓋・身ともに、流水でさっと濡らします。特に、鍋や蒸し板と直接触れる「身」は濡らしておく(水を含ませておく)ことで焦げるのを防ぎます。
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②
たっぷりのお湯を沸かす
蒸篭を乗せる鍋にたっぷりのお湯を沸かします。小さな鍋を使う際には、お湯の減りが早いため、鍋の9分目ほどの水を張りましょう。(せいろを載せるのはお湯が沸騰してから)
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③
「身」に具材を入れ
鍋の上に乗せ蒸す野菜の場合は何も敷かず、直接入れても大丈夫です。肉や魚など油分が出るもの・匂いの強いものの場合は、蒸し布や皿、クッキングペーパーを敷き、その上に乗せます。湯気の上がった鍋の上に、せいろを置き蒸します。(蒸している最中は蓋を取らないようにします)
使用後のお手入れ
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①
冷めてしまうと汚れがこびりつきやすくなります。できるだけ早く、タワシやスポンジでこすり洗いします。汚れが少ない時には、さっと流水で流す・固く絞った濡れ布巾で拭くだけでも大丈夫です。
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②
乾いた布巾で、水けをしっかりと拭き取ります。風通しのよい場所で日陰干しし、しっかりと乾かします。竹すは特に乾きにくいので、十分に日陰干しする必要があります。
困った時の対処方法
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保管の際は
直射日光を避け、風通しがよく温度変化の少ない場所に置いておきます。しばらく使わない時には、綿布や吸水性のよい紙に包んで保管しましょう。ビニール袋に入れての保管は、通気性が悪く、カビや匂いをはじめ、歪みや虫食いの原因にもなるので、避けましょう。
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シミや匂いが
ついてしまったらぬるま湯に数分つけてから、タワシでこすり洗いし、流水ですすぎます。洗剤は、匂いがついたり、木の油分を取り過ぎたり(歪みの原因になります)するので、極力使わないようにしましょう。