食演生活 AOYAMASHOKUEN-SEIKATSU

お読みもの

仲良し夫婦の食卓:日常に特別感をもたらすアイテム使い

2023.01.30

記念日、特別な日、何か小さなお祝いをしたい日。

そんな日に食卓をクラスアップさせる方法は何もお料理に凝るだけではありません。

そんな時こそ一つあるだけで日常をいつもと違う景色に早変わりさせてくれる珍しい小道具たちの出番です。

ピンポイントでホスピタリティを感じてもらうことができるとっておきのアイテムをご紹介します。

残り物やお惣菜で心地よく過ごす朝ごはん

夫婦で囲む食卓、お家での食事は穏やかで安心できる大切なひとときです。

そんなお家ご飯を時間をかけることなく、たった一つのアイテムで特別感の漂うかけがえのない時間にアップデートできるとしたらどうでしょう。

自宅で過ごす何気ない瞬間だからこそ、大切な人におもてなしの心を伝えられたら素敵ですよね。

朝昼夕と火を使い、一汁三菜がスタンダードとされる日本の食事。

ほっとさせられる滋味溢れる献立は素晴らしいものですが、支度にかかる手間と時間は馬鹿になりません。

そんな時に参考にしたいのがドイツの食文化「カルテスエッセン」です。

「冷たい食事」を意味するカルテスエッセンは火を使わずに食材を並べて準備をして、ゆっくり語らう時間をつくる合理的な食卓のこと。

ドイツでは特にディナーには、ハムやチーズを切ってパンと食べるという手間をかけないメニューをいただくのが主流です。

ご飯を炊いて、みそ汁を作ったら準備は完了。

カルテスエッセンの心を取り入れて、時間をかけずに残り物やお惣菜を見目よく盛り付けていただきましょう。

いつもの朝にわくわくできる、日常に句読点を打つような朝ごはんの時間がやってきます。

ディティールが美しいひのき細密六角膳

古くから日本に伝わる食事用の道具であるお膳。
最近では日常使いしているという人は少ないのではないでしょうか。

ひのき細密六角膳は、良質なひのきに日本の伝統的な柄を精密に掘り込んだ美しいお膳です。

見惚れてしまうような六角膳に、作り置きのお惣菜や、冷蔵庫の中に少し余っていた残り物、瓶詰めのご飯のお供にお漬物、納豆、お浸し、塩辛や梅干しをほんの少しずつ並べましょう。

手間をかけずに華やかな朝ご飯を用意することはそんなに難しくはないんです。

ひのきの特性が活かされたお膳は吸水性に優れ、使い勝手も抜群。
何よりもその佇まいの美しさが、食卓に生花を生けたような雅やかさを加えてくれます。

レーザー加工で掘り込みされたお膳の側面が、朝のテーブルに繊細な陰を落とし、物語のような立体感をプラス。

日本の食文化の恩恵ともいえる保存の効くおかずたちが、まるで小さな舞台で軽やかに踊る舞踏家のように生き生きと主張し始めます。

「おはよう」の一言、何気ない朝の挨拶とともに差し出されるお膳に少しずつ並んだおかずは、お膳の向こう側にいる誰かのための優しい気持ちです。

働き始めの頭に少しつず湯気が取り込まれ、意図していなくても素直な「ありがとう」の言葉が口をついて出てしまいそう。

お膳と一緒に使いたい小鉢は、たくさん揃えておきたい食器の一つ。
彩りも豊富な陶器の小皿や豆鉢はいくつあっても困りません。

少しずつ取り分けて食事を楽しめて使い道も多く、万能な食器の一つです。
種類も多いため、蒐集家魂を刺激する食器でもあります。

季節や食材にあわせたり、おかずと色味を揃えたりと、楽しんで使えるユニークな豆皿は食卓に個性と話題をもたらしてくれます。

 

どれから食べようか迷ってしまいそうな楽しい朝ごはんです。

小鉢に盛られた食事は箸を伸ばしやすく、お皿の数々をのせたお膳は台所で盛り付けてそのまま食卓へと運ぶお盆の役割もこなします。

昨日の残り物や冷蔵庫に眠っていた瓶詰めの保存食を取り合わせただけで、テーブルの上はまるでビュッフェのよう。
身体にも心にも栄養のいきわたる朝食になりそうです。

土曜日のランチはお家パスタで決まり

いつものパスタを、お気に入りのレストランの一皿のような渾身のランチへと生まれ変わらせてしまう隠し技はいかが?

テーブルにある特別なアイテムを加えるだけで、レパートリーの常連メニューを贅沢な一皿として印象付けることができます。

いつものパスタを格段にフォーマルに変身させてくれるのは精密なすかし模様が美しいひのきの丸膳。

日常の中で目にすることはあまりないアイテムかも知れません。

珍しい一品だからこそ普段通りのお料理とあわせて使いたいところ。

一つ一つ手作りで仕上げられた天然素材のお膳が、いつものランチに小さくもインパクトのある非日常感をもたらしてくれるのです。

テーブルにお膳をセッティングしたら、お皿は日常使いのパスタ皿で大丈夫。
思い切って高さを出してパスタを盛り付けたら、お皿をお膳の上にゆっくりとサーブしてください。

何気なくとも、胸がどきどきするような高揚感がテーブルに生まれます。

「今日はおもてなしさせてね」
そんな気持ちを伝える一瞬です。

いつも通りにトマトパスタを仕上げたら、フレッシュなバジルやシュレッドチーズをトッピング。

初めてのレシピに挑戦しなくても、小さな一手間で格別に素敵なランチになりますよ。

丸膳は平皿以外に深皿、オーバル、楕円と、どんな形にもしっくりマッチします。

モダンかつ雅やかな空気感は唯一無二のものです。
「一目置かれたい」、「少し格好をつけたい」なんて時には最上の味方をしてくれます。

いつもの器で、いつものパスタを食べるだけで、見違えるようなよそいきレストランの気分に浸れるテーブルの上の不思議な出会い。

和柄が美しい丸膳だからこそ、パスタを食べるのにもお箸が様になるのですが、ついつい素敵なカトラリーを揃えたくなってきます。

時間があれば簡単なスープも一緒にいただきましょう。
冷たいジャスミンティーや煮出して淹れたアイスティーと一緒にサーブすれば、会話も弾みます。

時間をかけてゆったりと過ごしたい午後の時間です。

ちょっとした工夫が食卓を豊かにし、食卓に芽吹いた温かな関係性が人生を彩る。
食卓の魔法は解けることなくずっと続いていきます。

青山食演生活では、そんないつまでも続く魔法のようなアイテムやアイディアを取り揃え、みなさまに紹介させていただけるのを楽しみにお待ちしています。

この記事をシェア